1月17日、中国の2023年のGDPが発表されました。
記事をみると、人民元建て実質GDPだと前年比5.2%増と成長しているように見えるが、ドル建て名目GDPでみると、29年ぶりの減少に転じています。
ここからわかることは、デフレ、通貨安で中国の家計の実感値では不況になっているということ、中国からの海外への資金逃避が起こっているということです。
次に、以下の記事によると、中国企業が上場している香港株は下げが止まらず、中国市場から資金が逃げ出し、日本株に向かっているということです。
この日、中国の投資家が購入できる日本株のETFに資金が殺到しすぎて、取引停止になっています。
この行動が、中国経済の実態を表しているのではないでしょうか。
昨日も記事に書きましたが、世界経済は、ウクライナ-ロシア紛争、イスラエル-ハマス紛争が続き、イエメン(イラン)-米国紛争に発展しそうな状況や、逆イールドで景気低迷が続く欧米経済、中国の不動産バブルの崩壊など、リスクが明らかに高まっています。
特にここ20-30年近く、世界経済の牽引役だった中国経済の低迷は、世界経済全体に大きなマイナスの影響を与えます。
この世界的なリスクを捉えると、中国の投資家の資金が日本株に向かっているように、消去法ではありますが、世界経済第3位の経済大国であり、世界で一番金利が低く、利上げの影響が少ない日本株に資金が流れるのではないでしょうか。
このような考えから、ポートフォリオの中の日本株のウエイトを高めることをお勧めします。
昨年9月にも「消去法の日本株投資」という記事を書いています。
参考にして下さい。