イールドスプレッドという指標を知っていますか?
これは、株式と債券の利回り格差の比較から、株式が割高か割安かを判断する指標です。
算出の仕方は以下の通りです。
現在、S&P500のPER27.43倍で、その逆数(株式益利回り)は、3.64%
10年米国債利回り4.5%
イールドスプレッド=株式益利回り3.64%ー10年国債利回り4.5%= ー0.86%
米国のイールドスプレッドのこれまでの推移を見ると、この水準はかなり株式が割高な水準にあると言えます。
(出所:2024年6月2日付日経新聞)
日本の場合も算出してみましょう。
現在、日経平均のPER16.72倍で、その逆数は5.98%
10年日本国債利回り1.05%
イールドスプレッド=株式益利回り5.98%ー10年国債利回り1.05%= 4.93%
日本のイールドスプレッドの過去20年間の平均は4.43%程度なので、現在の株式は割安な水準にあると言えます。
この日米の両指標だけで判断すると、米国に投資するなら債券、日本に投資するなら株式ということになります。
このイールドスプレッドという指標は、株式or債券の資産クラスを選択する一つの材料にはなるかと思いますので、是非、参考として下さい。