「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」の目論見書を読み解く①

つみたてNISA投資枠で指定されている銘柄のインデックスファンドを5回に渡って確認してきました。

検討の結果、インデックスファンドに投資するなら、米国株式市場か、米国市場に新興国株も加わった全世界株式市場のどちらかを選択した方が良いとの考えです。

米国株式市場に投資するなら、以下の銘柄がお勧めです。

  • ベンチマーク:CRSP U.S. Total Market Index
  • 投資銘柄:SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

全世界株式市場なら、以下の銘柄がお勧めです。

  • ベンチマーク:FTSE Global All Cap Index
  • 投資銘柄:SBI・全世界株式インデックス・ファンド

では、次に「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」の目論見書を見ながら詳細内容を確認していきましょう。

2022年12月末時点の目論見書のリンクはこちら

目論見書

 

【P1】

ファンドの仕組みを見ると、投資資金は一旦、「SBI•V•全米株式インデックスマザーファンド」に入り、そこから「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を経て、米国株式市場に投資されます。

実際の資金の運用は、バンガード社が行なっているのがわかります。

投資資金はもちろん円建てですが、ファミリーファンドの中でドルに交換して上でETFに投資をしてくれています。

為替リスク(ドル円のレートが変動するリスク)は投資者が負っています。

投資信託の中にはコストを払って為替リスクを軽減する仕組み(為替ヘッジ)を持っているファンドもありますが、このファンドはその仕組みは取らず、為替ヘッジはしていません。

分配金は年1回7月となっています。米国株式を保有しているので、その配当等が蓄積された場合、それを投資者に分配します。ただ、いくら分配するかはファンドに任されています。

この分配金を年1回受け取りたい場合は、分配金受け取りコース、再投資したい場合は分配金再投資コースを選択します。

資産形成は複利がマストなので、再投資コースを選択して下さい。

 

【P2】

投資対象ファンド(ETF)の概要です。

運用方針は、CRSP U.S・トータル・マーケット・インデックスのパフォーマンスに連動させると記載されており、ベンチマークが目当てのものとわかります。

このETFの管理報酬は年0.03%です。これはトータルの信託報酬に含まれます。

この運用会社であるバンガード社は、インデックス運用というのをローコストで提供することで、世界に大きく広げた功績のある会社です。

その運用資産も巨大で、インデックス運用では圧倒的な存在であり、信頼度も抜群です。

安心して運用を任せられる会社ということですね。

 

続きは目論見書を読み解く②で。