60歳を超えてから守りの運用でも新NISAを活用しよう

積立投資は、長期で時間分散をしているから、グローバル株式などリスクの高いものでも運用は可能であった。

ただ、これは手元に資金のない時に長期間で資産形成することを想定した話である。

 

例えば、50歳を超えてから退職金などまとまった資金が手元にあった場合は話は別である。

投資戦略が守りの運用に変わってくる。

守りの運用とは

60歳を超えて、資産形成や退職金などで3,000万円ほどまとまった資金を運用する場合、リスクを抑えた守りの運用が必要だ。

よくあるのが、手元に大きな資金があると、ついつい株式の配当狙いなどでリスクを取りすぎて、大きく資産を減らしてしまい、取り返しのつかないパターンである。

あるいは、全く運用しないで、0%台の定期や国債などで運用し、全く増えないパターンである。

守りの運用とは、資産分散されたバランスファンドでリスクを抑えながらも、2%〜3%程度で運用する方法である。

具体的な商品のイメージ

バランスファンドは世の中に山ほどあるが、例えば、今回新しく設定された「おとなのバランス」という商品がある。

まさしく、まとまった資金を安全に運用したいというニーズに応えて開発された新NISAにも対応した商品である。

もちろん、販売手数料はゼロで、信託報酬も0.1%台と低い。

見たところ、この運用方針であればかなりリスクを抑えながらも、2%程度では運用できる印象である。

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NISA枠を目一杯活用しよう

このファンドであれば、毎月積立にはせず、全額最初から運用しても問題ない。

新NISAはつみたて枠、成長枠両方で、年360万円、5年で1,800万円を利用する。

初年度は、360万円以外NISAの運用にならないが、最初の年から全額運用していくと良い。

NISA枠以外の部分は、税金は発生するが、その方が運用効率としては良いであろう。

 

例えば、手元資金3,000万円あれば、以下のようなイメージである。

  • 1年目 NISA枠360万円、NISA以外2,640万円
  • 2年目 NISA枠720万円、NISA以外2,280万円
  • 3年目 NISA枠1,080万円、NISA以外1,920万円
  • 4年目 NISA枠1,440万円、NISA以外1,560万円
  • 5年目 NISA枠1,800万円、NISA以外1,200万円

少し面倒ではあるが、節税の恩恵を受けるためには、これくらいの組み替えはしてかないとと思う。

守りの運用でも、NISAを上手く活用しましょう。