長期分散投資の効果

3月から好調であった世界株式もここ最近、頭打ちで少し下がり始めていることもあり、NISAを作ったが、どのタイミングで投資を始めるか悩んでいる人も多いと思います。

 

積立で株式のインデックスファンドに長期分散投資をする場合、毎月購入するなど時間分散をすれば、どのタイミングでも元本割れを起こさず、一定の果実が得れると考えられるが、実際に検証したグラフがあるので見てみましょう。

 

(出所:7月9日付日経新聞)

 

上記、グラフでは世界株(MSCI WORLD指数、配当込み円ベース)を対象に各時点まで20年または30年積み立て投資すると、累計積立額に対し資産が何倍になったか計算した。

成績は時期により違うので、00年4月までの20年、00年5月までの20年、などと期間を1カ月ずつずらして検証した。

 

グラフの見方ですが、20年で見てみると、例えば、2008年頃、リーマンショック前はそれまでに20年間で3倍、リーマンショック起こった直後の2009年2月で元本ギリギリの1倍、2022年頃はまた3倍を超えるなどの結果が出ていると見ます。

 

トータルで見てみると、20年で平均2.3倍、30年で平均3.6倍となっている。

月3万円積立らなら30年の累計積立額1,080万円に対し、平均の資産は3,850万円になる。

長期積立の威力は凄いですね。

 

ここかで見えてくる長期分散投資のポイントは以下の通り

  • 世界に幅広く分散投資された株式インデックスファンドを利用すること
  • 一定額毎月積み立てること
  • できるだけ長期で投資すること
  • 積立資産を取り崩す際は、一気に取り崩さす、時期を分けて取り崩すこと

この中では、4番目の取崩方が難しいかも知れませんね。

利益が多く出ていると、全て売却して確定してしまいそうになるし、損失になりそうになると、ビビって少額の利益で全て確定してしまいそうになりますね。

 

ポイントは、時期を分けて取り崩すこと(時間分散)ですから、例えば毎月20万円とか毎月一定額を取り崩しするように決めておくと良いと思います。

ルールを決めること、相場に左右されず、ルールを守ることが大切です。