資産形成には、毎年同額の資金を長期的に積立することが重要なポイントです。
よくドルコスト平均法と言われている方法ですね。
ドルコスト平均法はこちら。
でもなぜか、この積立投資で失敗する人が多いのも事実です。
なぜ、失敗するかというと、下落局面で一旦積立を止めたり、積立金額を減らしてしまうからです。
相場が上昇していく時は、何も恐れはないですよね。
毎年の積立額を増やしたくなるくらいではないでしょうか。
でも、強烈な下落局面が長く続いた場合、どうでしょう、耐えられますか。
ここで、積立を止めたり、積立金額を減らしたりしてしまわないでしょうか。
ここでクイズをしてみましょう。
以下をご覧下さい。どうでしょう。答えはわかりますか?
(出所:トウシル)
答えはこちら。
(出所:トウシル)
このグラフのイメージだけで判断すると、何となく、上昇局面で購入していった方が勝つような気がしますが、実は、下落局面でどれだけ長く回数購入するかが勝てるポイントです。
もちろん、下落し続けて、最後まで上昇しないで終わってしまうと損失になってしまいますが、投資対象をグローバル株式にした場合は、決してそんなことはありません。
グローバル株式の場合、そのパフォーマンスは、世界の経済成長(GDP成長)に連動しますから、どんな相場の下落局面が来ようが、10年スパンで見れば、必ず元に戻ります。
なぜかというと、10年間世界の経済成長がマイナスになることはあり得ないからです。
まあ、あるとしたら、世界が核戦争を起こして世界が滅亡する時くらいでしょうか。
もう一度、グラフに戻ります。
積立投資のポイントは、「下落局面でどれだけ長く回数購入(同額)するか」ですから、B、C、Dの下落局面で、積立購入を止めたり、積立の金額を減らしたりしないことが積立投資で失敗しない秘訣です。
意外と単純だなと思うでしょうが、実際に積立投資をやり始めると、金額がまだ少ない時は良いのですが、積立金額の総額が多くなり始めると、毎日の変動が気になり始めます。
例えば3日の強烈な下落で資産が20%減少してしまった場合は、じっとしていられないでしょう。
とりあえず、積立を止めるか、一旦売却しようなどと考えてしまいます。
ここで踏み止まるかが重要なのです。
実は、積立投資で失敗しない最も単純な解決策は、ただ一つ、積立の日々の評価を見ないことです。
積立の計画を立てたら、何があっても(相場が急落しても)積立を止めずに長期間ほったらかしましょう。
評価を見るにしても、最大月1回くらいでしょうか。
毎日見ることはお勧めしません。
以上、積立投資で失敗しない方法でした。