新しい少額投資非課税制度(NISA)の「つみたて投資枠」向けファンドを対象に、過去3年間に積み立て投資したリターンをランキングした結果は以下の通り。
この3年間がどういう相場だったかがわかるように、S&P500、日経平均の過去5年のグラフも付けた。
ちょうど、コロナで世界の株価が下落したところで、米国をはじめとした各国が景気対策として財政出動(マネーを国民に配る)をして、世界の株価が急回復した時期に重なる。
(出所:11月16日 日経新聞)
これらから読み取れることは大きく以下の2点。
- 一括投資のリターンが、積み立て投資のリターンを大きく上回った。
- インデックスファンドもアクティブファンドも大して成績は変わらない。
1については、3年間右肩上がりの上昇相場で、下落局面がほとんどなく、平均購入価格が、最初の一括投資の購入価格より低くなることがなかったためだ。
2については、相場全体の上昇でほとんどの銘柄が上がり続けていて、銘柄選定が活きなかったためだ。
このような結果だからといって、積み立て投資が無駄というわけではない。
この3年間は異常な相場環境だった考えた方が良い。
では、これから3年も同様の上昇が続くかというと、そうはならないであろう。
インフレ → 利上げ というゲームチェンジが起こったからだ。
ここからの相場こそ、積み立て投資による時間分散(ドルコスト平均法)が活きる相場となろう。
1月の新NISAはまずは積み立て投資で始めることをお勧めした