外国債券ファンド:リスクとリターンの秘密に迫る

(出所:ウエルスアドバイザー)

 

前回は外債に投資するくらいなら、外債ファンドの方がお得という話をしましたが、実際に外債ファンドはどんな銘柄が人気があるのでしょうか。

 

上記表は、外債ファンドを純資産額順に並べたものです。

最も純資産額が大きく、人気のファンドは、「フィデリティ・USハイ・イールド(毎月)B(H無)」でした。

他には、インドをはじめとした新興国やオーストラリア、オセアニアという金利の高い地域で運用するファンドが上位を占めました。

 

以下、外債ファンド投資について考えてみましょう。

 

外債ファンド投資の魅力とリスク

外債ファンドはシンプルな構造を持ち、高い利回りを得るためには主に3つのリスクを考慮する必要があります。

それぞれ、発行体の信用リスク、為替リスク、金利上昇リスクです。

 

1. 発行体の信用リスク

外債ファンド投資において、最も重要なリスクの一つは発行体の信用リスクです。

特に、ハイ・イールド債券や新興国の債券は、高い利回りになりますが、これは発行体の信用リスクを取りにいってるからです。

これらの投資は収益性が高い一方で、注意が必要です。

 

2. 為替リスク

外債ファンドの為替リスクは、ブレの大きい要素の一つです。

外国通貨建ての債券に投資する場合、為替リスクが発生し、投資のリターンに大きく影響を与えます。

新興国の債券は通貨がその国の通貨になる場合が多いため、為替リスクが大きく、慎重に検討すべきです。

新興国の高い利回りでも、通貨の下落幅が大きいので、リターンが吹っ飛んでしまうからです。

 

3. 金利上昇リスク

金利上昇リスクは、債券ファンドを長期で運用する場合に重要な要因です。

長期運用の場合、金利が上昇すると、既存の債券の価値が下がる可能性があります。

しかし、金利上昇リスクは、運用期間に応じて戦略的に管理できます。

現在のような金利上昇局面でも、投資する債券の期間が短ければ、金利上昇リスクを気にする必要はありません。

 

 

外債ファンド投資の結論

外債ファンドはリスクを抑えながら投資を行うための選択肢です。

そのため、過度なリターンを期待してはいけません。

もし、リターンを追いたいのであれば、債券ではなく、株式に投資すべきです。

 

外債投資なら、ドル建てで5%程度の利回りが得られれば十分ではないでしょうか。

今は金利が上昇しているため、この目標を達成するファンドが多く存在します。

 

現在のマーケット環境であるなら、発行体の信用リスクと為替リスクを最小限に抑えることができる米国債に投資するのが安心の選択肢と言えます。

 

以下は、以前もご紹介したファンドです。

是非、参考にして下さい。

 

「SBI・iシェアーズ・米国短期国債ファンド」

 

nisa.work

 

紹介したファンドは、SBI証券でのみの販売です。

 

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このファンドが、新NISAでも成長投資枠で利用できることは確認済です。

 

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