今回は、日本国債のファンドを購入するのなら、どんなファンドを購入をしたら良いか、日本国債のファンドを選ぶ際のポイントをお伝えします。
日本国債のファンドには、大きく分けて2つあります。
利付国債に投資するファンド・・・①
物価連動国債に投資するファンド・・・②
この2つのファンドの違いを見てみましょう。
①利付国債に投資するファンド
利付国債は固定と変動があるが、変動は個人向けなので、ファンドは固定利付国債に投資します。
この固定利付国債は、満期が決められており、満期が終わると、元本が100%で償還します。
利率は発行時に設定された金利で一定なので、利息も変わりません。
市場金利の影響としては、市場金利が上がると、国債の価格は下落し、市場金利が下がると国債の価格は上昇します。
期間が長い国債であればあるほど、この市場金利変動による価格変動幅が大きくなります。
この価格変動リスクを抑えるために、短期債から長期債まで、残存期間の異なる債券に同額ずつ投資するラダー型の運用手法が取られることが多いです。
【利付国債ファンドの代表例】
ダイワ 日本国債ファンド(年1回決算型)-ポートフォリオ・目論見書・運用レポート|投資信託[ウエルスアドバイザー]
②物価連動国債に投資するファンド
物価連動国債とは、その名の通り、元金額が物価の動向に連動して増減します。
物価が上昇すれば、その上昇率に応じて元金額が増加するので、インフレに強い商品となります。
物価の指標は、全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数「CPI」)を利用します。
期間は10年で金利は固定金利、利率は利付国債よりは低く設定されます。
金利の上昇の時は物価も上昇しているので、金利上昇による価格への影響は、固定利付国債より大きくありません。
【物価連動国債ファンドの代表例】
東京海上セレクション・物価連動国債-ファンド詳細|投資信託[ウエルスアドバイザー]
最後に、上記で紹介したこの2つのファンドのパフォーマンスを比較してみましょう。
ここ数年の物価上昇→金利上昇 という流れの中で、金利上昇に弱い利付国債ファンド「ダイワ日本国債ファンド」のパフォーマンスは厳しいですね。
物価上昇→金利上昇という現在の環境下であれば、物価連動国債ファンドに投資した方が良いのではないでしょうか。