前回の続きです。
前回は、REITに投資するなら、60銘柄から自分で個別に選ぶより、ファンド(投資信託)に任せたら良いのではという話をしました。
では、どのファンドが良いのか、見ていきましょう。
その前に確認しておきたいことは、REITへの投資は、新NISAのつみたて投資枠(600万円分)の対象商品になるかという点ですが、答えは対象商品になりません。
つみたて投資枠は、「株式ファンド」または「株式が入ったバランスファンド」に限られます。投資信託とETFどちらの場合もです。
どうしてもREITを積み立て投資枠で購入したいのなら、「日本株+国内REIT」のバランスファンドに投資するという手はありますが、REITは成長枠(1,200万円分)使えば十分と思いますので、つみたて投資枠までREITにこだわるのはやめておきましょう。
成長枠で投資する場合は、ファンドはいろいろ選択できます。
ただし、デリバティブが入ったファンドや毎月分配型のファンドは成長枠からも外れるので、除外して考えましょう。
J-REITに良くあるデリバティブが入ったファンドとは、以下のような通貨選択型のものです。
東京海上 J-REIT(通貨選択型)レアル(年2回)-ファンド詳細|投資信託[ウエルスアドバイザー]
一見利回りは高いですが、ブラジルレアルの為替リスクを大きく取っている商品なので、注意が必要です。成長投資枠からは除外される予定です。
次に、ファンドの種類ですが、インデックスファンドかアクティブファンドのどちらで投資するか選択しましょう。
インデックスファンドの場合、対象インデックスはほとんどが「東証REIT指数」になるので、インデックスファンドでほとんど差が出ません。
よって、インデックスファンドを選択するのなら、信託報酬などコストができるだけ安いファンドを選べば良いかと思います。
アクティブファンドを選択する場合は、投資方針、実績(中長期リターン、中長期シャープレシオなど)、コスト、純資産額などを見て選択すべきでしょう。
では、次回はインデックスファンドから具体的商品を見てみましょう。