長期金利が9年半ぶりに0.66%に上昇、注意すべきは?

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22日の債券市場では長期金利(10年国債金利)が0.66%まで上昇し、2014年1月以来の約9年半ぶりの高水準を付けた。

 

金利をコントロールしているのは、ご存じの通り日銀である。

通常日銀は短期の金利(主に1年以内)を政策金利を誘導しながらコントロールしている。

ただ、日銀はこれまで異例の長期金利(10年国債金利)をも無理やりコントロールしていた。

最近、日銀がこのコントロールを柔軟にしたことによって、当然ながら長期金利が上昇してきたということだ。

 

9年半ぶりということで、これで金利はこれまでと異なった次元に突入したことになる。

要は、金利上昇を覚悟しなければということ。

 

世界で金利が上昇していないのは、ほぼ日本だけと言える。

それは日銀がコントロールしていたから、もう、コントロールしないから、当然ながら金利は上昇していく。

 

さあ、何が起こるのだろうか?

 

長期金利上昇で、個人が最も気にしなければいけないのは、住宅ローン金利(固定金利)の上昇と不動産価格の下落だろう。

 

新規で住宅を購入する方は、今高値?の住宅を購入するのか否か、金利は変動金利、固定金利どちらで組んだら良いか。

 

既に住宅を購入している方で、変動金利のローンの方は、固定金利に変更すべきか否か。

 

不動産投資物件を保有している方は売却すべきか否か。

 

REITは買うべきか、売るべきか。

 

このように、長期金利上昇によって自分の身に何が影響を受けるか否かを洗い出した上で、一旦ここで方針を確認すると良いであろう。

変化のある時であるから、立ち止まって考えてみよう。