日本株に投資するならバリュー株 or グロース株

前回は消去法の日本株投資という話をしました。

今回は、もし、日本株投資をするのなら、どのようなタイプの株式に投資したら良いか考えて見いましょう。

 

株式のタイプは、バリュー株(割安株) と グロース株(成長株)に大別されます。

 

バリュー株とは、対象企業の株価が本来の価値と比較して割安と市場から評価されている株式のことです。

株価判断のモノサシとして、PER、PBR、ROEなどがあります。

 

知名度が低かったり、注目を集めていなかったりすることで株価が低い状態にある点が特徴です。

一般的に成熟した歴史のある企業などがバリュー株に該当する場合が多いです。

 

グロース株とは、将来大きく株価が上昇すると期待されている株式のことです。

いわゆる成長株ですね。

 

投資家からの期待が大きいため、対象企業の株価が本来の価値と比較して、株価が高い点がグロース株の特徴です。

一般的に新興企業やテック企業などがグロース株に該当する場合が多いです。

 

では、今の日本の現状ではどちらのタイプの株式に投資したら良いでしょうか。

今の日本の株式市場では、どちらかというと、バリュー株が注目されています。

 

その理由は、今年3月に東京証券取引所がPBR(株価純資産倍率)1倍以下の企業に対して改善策を開示・実行するよう要請したことにあります。

以下、東証の要請のリンクです。

https://www.jpx.co.jp/news/1020/cg27su000000427f-att/cg27su00000042a2.pdf

 

これを受けて、東証の上場企業はPBR1倍以下の解消に努めなければならなくなりました。

お尻に火がついた感じですね。

 

実際にこれを受けた株式の動きを見てみましょう。

バリュー株ファンドと呼ばれる「日経平均高配当利回り株ファンド」(黄色線)と「ウツミ屋日本株ファンド「あゆみ」」(ピンク線)の株価が、TOPIXより上昇しているのがわかります。

S&P500を上回る上昇を見せています。

 

この結果から見ると、日本株はバリュー株が注目されているというのがわかります。

 

これはあくまで、現時点での結果でしかありませんので、これからもその傾向が続くかといったら、必ずしもそうでないかもしれません。

ただ、東証からこのような異例のメッセージが出た中、東証への上場を維持したい経営者にとっては、このメッセージに従わざるを得ないという状況を続くのかと思います。

 

このように考えると、日本株市場では引き続きバリュー株優勢の状況は続くのではないでしょうか。

是非、参考にしてみて下さい。