オルカンのベンチマークとなっているインデックス指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」から中国株66銘柄が除外され、インド株が5銘柄追加されることになりました。
この決定で、ACWIをベンチマークとしているインデックス投信全てで、2月末までに、中国株売り→ インド株買い の流れが起こります。
中国株のシェア自体は3%程度なので、それほど大きくないですが、2,000億円程度の売却の動きは出るでしょう。
なぜ、このような決定をしたかというと、下記のグラフの通り、中国株が指数全体のパフォーマンスの足を引っ張っているからです。
黄色がACWIインデックス、ブルーが中国株、水色がインド株の直近1年間の動きを表しています。
中国株の下落率が23.7%と大きく、ACWIインデックスの足を引っ張っているのがよくわかると思います。
逆に、牽引しているのは、インド株になります。
今回の動きは、下落している中国株のシェアを落として、インド株のシェアを上げようという方針変更になります。
こうすることでACWIインデックスが上がりやすくなり、インデックス指数としての魅力も増します。
インデックスの中で中国株を組入れているのは、何もこのACWIインデックスだけではありません。
多くのインデックス指数に中国株が組入れられているので、今後同様の動きが広がっていくでしょう。
良い機会です。
自身のポートフォリオにどれだけの中国株が組入られているのか、改めて確認してみると良いと思います。
各投信の「月報」、「交付目論見書」の中国株のシェアを確認してみましょう。