東証REIT指数が3年ぶり安値を付けました。
昨年の11月30日に以下の記事を書いて更なる不動産価格の下落がこれからあるだろうと。
なぜ、海外不動産投資家は売り越しに転じたのか? - NISAで資産形成
下記のグラフの通り、東証REIT指数はその時から2ヶ月半で7%の調整(下落)があったようです。
方や日経平均株価は、昨日終値3万8,157円と34年ぶり高値を付けています。
日本の市場全体が冷え込んでの下落ではなく、日本のREIT(不動産)資産が過度に売られているということかと思います。
現在、米国不動産(特にオフィス)や中国不動産は、バブルが弾けて下落傾向(調整局面)にあります。
これまで世界で見て、長期金利上昇が緩やかである日本の不動産だけが調整をしていなかったと言えます。
ただ、ここに来て、日銀がマイナス金利解除に動こうとしており、日本の長期金利が上がりつつあり、不動産価格が調整を始めています。
日本のREITが売られているのは、海外の不動産の下落の影響を受けている海外投資家が早めに日本のREITの利益確定に動いているからだと思われます。
この影響で海外不動産のようにバブル価格になっていない日本のREITが過度に売られている状況となっています。
いくつかのREITの指標を見ると、REIT分配金利回り4.6%、長期金利とのスプレッド3.9% NAV倍率(PBRのようなもの)0.88倍と、投資しても悪くない水準になってきているのかと思います。
今後、長期金利がさらに上昇して更に下落することがあるかもしれませんが、このあたりから買い始めたら割高な投資にはならないかと思います。
一度に投資せず、時間分散で投資をしてきましょう。