中古マンション価格は、全体的に明らかにトレンドが変化している。
今年の1月あたりがピークでその後、少しずつ下がり始めている。
(出所:東京カンテイ)
これは、ちょうど長期金利(10年国債の利回り)が上がり始めた時期に重なっている。
長期金利が上昇すると、住宅ローン金利が上がり、マンション購入者予定者の金利負担が増す分、購入可能な価格帯は下がってくる。
これが、市場に反映された結果が今のトレンドであろう。
一方で、都心の中古マンション価格はどうだろうか。
都心6区は、前年同月比+8.8%、前月比+1%と上昇トレンドが鈍化する兆しは見られない。
(出所:東京カンテイ)
なぜ、都心は上がり続けるのか。
それは、都心は海外投資家が投資目的で物件を購入しているからだ。
海外投資家は、豊富な自己資金を購入しているから、長期金利が上昇しようがお構いなしである。
ドルを保有している投資家から見ると、海外のマンション価格と比べて、円安で日本のマンション価格はバーゲンセールになっており、まだ安いとみて購入しているのであろう。
このように、購入主体の違いにより、マンション価格は地域によって二極化しており、長期金利上昇のトレンドが続く限り、このトレンドは今後も続くと思われる。
何が言いたいかというと、中古マンションを投資用マンションとして購入するのであれば、東京都心部を狙って購入し、住居として購入するのであれば、東京23区以外、今はちょっと待った方が良いのではということだ。
ちなみに、投資の場合、直接物件を購入しなくても、REITを利用する方法もある。
REITはNISA成長投資枠に利用できるので、税金面でもお得だ。
都心のマンションであれば、以下のものが該当するので、参考までに確認して下さい。
今これに投資しましょうと勧めているわけではありません。