資産運用は、「個別の金融商品の選定が投資パフォーマンスの善し悪しに与える影響は20%、残りの80%は資産配分で決まる」といわれています。
でもどうやって配分したらわからない。
これといった正解はありません。
ただ、資産一つ一つには、リスク・リターンがどれだけになったかの過去の実績はありますので、そこからある程度推測は可能です。
まずは、それぞれの資産がどういう動きはしてきたか、20年分振り返って見ましょう。
これから紹介するツールは完全無料で利用できるありがたいツールです。
16万件の個人の方の登録ポートフォリオを参考にもできます。
『myINDEX 資産配分ツール』 に登録してみましょう。
(以下出所:myINDEX)
棒グラフの上が20年間のうち1年間で得られた最大のプラスのリターン、下が最大のマイナスのリターンになります。
各資産のリターンとその振れ幅(リスク)がなんとなくイメージできます。
日本の債券はリスクは小さいけど、リターンも小さいんだなとか、エマージング株(新興国株)はリスクが大きいけど、リターンも大きいんだなとか。
パッと見た目ですが、一番右の金は、マイナス幅は小さいけど、プラスの幅が大きいので小さいリスクで大きいリターンが取れそうな資産だなということもわかります。
次に20年間トータルの利回りとその推移が以下になります。
この20年間米国株が最も成長したのはなんとなくイメージ通りかと思います。
よって、これまではS&P500の米国株インデックスをポートフォリオの中心に据えるのが正解だったと言えます。
意外なパフォーマンスを出している資産が金です。
グラフを見ると、2008年のリーマンショックで、ほとんどの資産が大幅下落しているのに、逆に価格が上昇しています。
危機に強い資産が金だということがわかります。
ポートフォリオを作っていくには、まずは各資産の過去のパフォーマンスをよくみて、資産の性質を理解することが大切です。
その上で、具体的に資産配分を一旦決めて、過去のデータでそのポートフォリオのパフォーマンスをみていきます。
そして、シャープレシオ*が高くなるポートフォリオを探していくということになります。
『myINDEX 資産配分ツール』 でシミュレーションができるので、まずは試しにやってみましょう。
使い方はまた別の機会に記事を書きます。
*シャープレシオについては下記の記事を参照下さい。