退職金運用で失敗するパターン

厚生労働省の平成30年就労条件総合調査によると、定年退職金の平均額1,983万円(大学・大学院卒、勤続20年以上かつ45歳以上の退職者)になります。

 

退職といってもまだ年齢は55歳から60歳くらいなので、残りの30〜40年で必要な老後資金を考えると、退職金と年金で豊かな生活ができるか不安になります。

このような不安から、退職金を運用して少しでも増やさねければと思い、これまで預金以外でまったく運用をしていなかった人でも、リスク資産での運用を始めようとします。

これまでリスク資産での運用の経験も勉強もしてこなかった人が、すぐ運用を始めて上手くいくはずがありません。そもそもこの時点で負けですけどね。

 

以下に失敗するパターンをいくつか挙げましょう。

  1. 短期投資で高利回りを得ようとする
  2. 一つの資産に集中投資する
  3. わからないものに投資する
  4. まとまった金額で一気に投資する
  5. アドバイザーの話を鵜呑みにする
  6. 預金で運用する

 

ここで再度、9つの投資の大原則を確認しましょう。

1〜3までは、この9つの投資の大原則に従っていないので、失敗するのは当然ですね。

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4.まとまった金額で一気に投資する

これはよくやりがちです。

大金が入ると、人間気が大きくなります。

しかも、日経平均が上がったり、相場が良い時は、今一気に購入しないとチャンスを見逃してしまうと思ってしまいます。

気持ちはわかります。

ただ、一気に投資するより、何回かにタイミングを分けて投資する方が高値づかみをするリスクは減ります。

これを時間分散と言います。

私は個人的にこの時間分散こそ、投資で勝つための最も重要な原則と考えています。

 

5.アドバイザーの話を鵜呑みにする

銀行、証券会社、保険会社の話や、YoutubeなどのSNSのインフルエンサーの話を鵜呑みにしたりするのは誤りです。

中には凄い人もいるかもしれませんが、大半が中立的なアドバイスができる運用のプロではありません。

実は日本にはそのような中立的なアドバイスができる運用のプロは少ないのです。

私がこのブログを始めたきっかけもそこにあります。

 

6.預金で運用する

退職金定期などで1〜2年運用して、普通の定期より少し良い金利を得た後、結局そのまま預金に置きっぱなしにします。

これでは、日銀が掲げる2%のインフレ目標に勝てません。

せっかく、大きな資産を得たのに、インフレで資産が毎年目減りしたのでは、資産を持っている意味がありません。

せめてインフレ率以上の運用を目指さしていきましょう。

 

このように退職金で失敗するパターンをいくつか挙げてみました。

退職金を運用する際は、この6つの失敗パターンを肝に銘じておいて下さいね。