毎月いくら積立てたら良いか(期間30年の場合)

 

自分は今30歳とします。

定年を迎える60歳まで、老後資金を30年間かけて積立てたいと考えています。

毎月いくら積立てたら良いでしょうか?

 

積立てを始めるにあたっては、計画を立てることは重要です。

積立てでよくありがちな誤りは、今の生活水準から考えてしまって、毎月このくらいしか運用資金を捻出できないからと、目標金額を考えずに、何となく積立てを始めてしまうことです。

こうなると、積立額はその時々の余った資金になりますから、最低水準の積立額で設定してしまい、蓋を開けてみたら、目標でイメージしていた金額と大きく乖離ができてしまいます。

 

そこで、まずは、目標金額を達成するためなら、どのくらい毎月積立てたら良いか、イメージすることから始めましょう。

 

積立ての計画で決めることはたった4つです。

  1. 積立期間
  2. 想定利回り
  3. 目標金額
  4. 積立金額

今回は積立期間を決めてから、想定利回り、目標金額、積立金額を決めていくアプローチを考えてみましょう。

 

今、30歳なので、積立期間は定年となる60歳までの30年間と決めます。

あとは、シミュレーションで想定利回りと目標金額をイメージして、積立金額を決めていきましょう。

 

以下の表を確認下さい。

(出所:新NISA、30代から積立した場合に資産はいくらになる? FPがシミュレーション – MONEY PLUSより)

 

この表から、目標金額を決めていくのですが、まずは想定利回りから考えると良いと思います。

積立期間30年(長期)であるということから、グローバル株式の過去の利回りから想定できる7%をイメージしましょう。

 

7%の縦の列を確認します。

2,000万円問題でもあるように、老後資金をして年金+2,000万円は必要であると考えると、積立額は最低月16,394円〜となります。

 

あとは、自分が毎月何とか積立られると想像できる金額より少し上を万単位で設定します。

これは人それぞれの事情に合わせて、あとは決めの問題かと思います。

 

積立金額が迷う人は他人を参考としましょう。

新NISAのアンケートでは、世帯年収が「400万円未満」の世帯が「約3.6万円」との回答が出ています。

このように考えると、月4万円の積立額は欲しいところですね。

 

4万円あれば、5,000万円の目標金額に到達します。

4万円であれば、もし、想定利回りが3%に落ちたとしても、2,000万円〜3,000万円の老後資金は作れそうです。

何もシミュレーションがない中から、何となく月の積立額を決めるより、このように計画を立てて導き出した積立額の方が、自分自身も腹落ちできており、目標もイメージできるから、やる気が湧いてこないですか。

 

是非、資産形成はまず計画を立ててから実行していきましょう。

計画を立てればPDCAサイクルを回すことができ、目標達成の確率も高まると思います。