以前も紹介したように、米国株指数に配当貴族指数というものがあります。
S&P 500配当貴族指数とは、S&P 500指数構成銘柄のうち、以下を基準に作成されたインデックスになります。
- 25年以上連続で増配している銘柄が対象
- 時価総額30億米ドル以上
- 各銘柄のウェイトは均等投資、幅広い業種に分散
- 現在は64銘柄で構成(2023年1月末)
詳細は下記記事を参照下さい。
日本でも2023.6.14から、日本版の配当貴族指数とも言える「日経連続増配株指数」の算出が開始されました。
この指数の主な特徴は以下の通りです。
- 国内証券取引所の全上場銘柄が対象
- 増配を原則10年以上続ける銘柄のうち、連続増配の年数上位から70銘柄を上限に採用
- 年1回の定期見直しを実施、6月末に入れ替え
- 時価総額ウエイト方式で算出、各銘柄のウエイト上限は5%
米国の配当貴族指数とは条件が異なりますが、連続配当している好調な業績の企業を70銘柄ほど集めた指数という点では類似しています。
以下が構成銘柄になります。
連続増配銘柄として、花王は有名ですが、こうしてみると、意外と連続増配していることを知らない銘柄があるなと改めて思いました。
もし、日本企業への個別株投資を検討しているのであれば、この日経連続増配株指数の構成銘柄をスクリーニングの参考として下さい。
最後になりますが、この指数はまだ開始したばかりなので、この指数に連動したインデックスファンドやETFはありません。
今後、運用開始されるものも出てくると思うので、注意してみていこうと思います。
ちなみに、現在この指数を参考にしたようなアクティブファンドは一つ存在します。
信託報酬1.584%(税込)が少し高いのが気になりますが、参考までに以下に紹介します。