下記のグラフは、海外株投信で10年以上運用実績があるアクティブファンド174本の収益率分布である。
MSCIコクサイというインデックスファンドの収益率は13%なので、インデックスファンドを上回っているファンドは31本と全体の約20%程度となった。
約80%のファンドについては、結果インデックスを購入しておけば良かったということになる。
アクティブファンドの選定はなかなか難しいといったのが実情だ。
(出所:2023年9月5日、日経新聞)
ここで、注意したいのは、どういったファンドがインデックスファンドより上がるということより、どういったファンドに投資したらいけなかということを知っておくことだろう。
10年で累積リターンがマイナスとなるファンドもあるので、ババを引きたくはないからだ。
では、マイナスとなるファンドに特徴はあるのか、みてみよう。
以下の表を見ると明らかにわかることがある。
ロシア、ブラジルといった新興国株式のファンドはリスクが大きいということである。
要するに、単一の新興国のカントリーリスクには注意が必要ということだ。
もう一つは、エネルギーといったテーマ株式である。
テーマを絞ったファンドは、そのテーマ特有のリスクを全て抱え込むことになり、リスクが大きいということである。
これらの分析からわかる結論は以下の通り、アクティブファンド銘柄選択の際はこの点に注意しましょう。
新興国もテーマ(業種)も一つに絞りまず、分散させること