日本の中小型株投資は有効か

新NISAは長期間の運用となるので、特に成長枠投資については、少しでも高いパフォーマンスを狙いたいところです。

より高いパフォーマンスを狙いたいのであれば、中小型株は狙い目になります。

 

それでは、日本の中小型株の長期パフォーマンスを見てみましょう。

以下の表の通り、TOPIX指数で見ると、中型株のMid400、小型株のSmallとも、TOPIX全体よりパフォーマンは高くなっています。

(期間:2003年6月末〜2023年6月末)

 

では、この日本の中小型株のパフォーマンスは世界基準で見るとどう評価したら良いのでしょうか。

米国株の指数と比べると、大型株中心のS&P500指数、新興株中心のNASDAQ指数の方がはるかにパフォーマンスが良くなります。

 

なぜでしょうか。

日本の中小型企業は、売上を上げるマーケットが日本国内であることがほどんどです。

国内消費に依存していますので、どうしても成長が限られます。

 

一方で、米国の企業は売上を上げるマーケットが世界全体です。

よって、米国国内だけに頼らなくても成長していけるのです。

 

日米の企業では、成長スピードが違っており、それが長期のパフォーマンスに表れてくると言えます。

 

まとめると、日本の中小型株のインデックスファンドやアクティブファンドに投資するくらいなら、米国のS&P500インデックスやNASDAQインデックスファンドに投資した方が良いということです。

 

ただ、日本にもグローバル企業に成長する企業が少ないながらあります。

例えば、ファーストリテーリング(ユニクロ)です。

「累積リターン2,900%、年利回り18.5%」というパフォーマンスなので、NADAQ指数より高いパフォーマンスを出しています。

夢がありますね。

ただ、このような企業を見つけて20年間投資し続けるというのは、至難の技だと思いますので、個別株投資より、ファンドによる分散投資をお勧めします。