新NISAがいよいよ近づいてきました。
悩まれている方も多いでしょう。
以下に改めて新NISAで誤解しやすい点をまとめまて見ました。
1.1,800万円の枠をすぐ全部使える
- 年間360万円が限度、うち成長投資枠は240万円が限度
2.積み立て投資は年間120万円、合計600万円しかできない
- 年間360万円、合計1,800万円まで可能、成長投資枠分も積立に使える。
3.つみたて投資枠での投資は、毎月積み立てないといけない
- 10年間以上長期で積み立てるのであれば、最低でも年2回の積み立て(賞与時)で十分。毎日や毎月の積み立てと結果に大きな差はない
4.インデックスファンドであれば、つみたて投資枠で利用できる
- つみたて投資枠の銘柄は、金融庁で決められている。以下の金融庁のサイト(以下のリンク)で随時開示している
5.成長投資枠でつみたて投資枠の商品が買えない
- 成長枠投資分もつみたて投資枠の商品を利用できる
6.NISA投資枠内で短期売買がし放題
- 年間360万円の投資額が限度、360万円すべて利用したらその年は利用できないが、翌年になればまた年間360万円まで利用可能になる
7.時価が1,800万円を超えた分は非課税にならない
- NISA枠1,800万円は投資元本ベースの枠、時価ではない。例えば1,800万円投資して時価3,000万円で売却したら、利益1,200万円すべて非課税となる
8.成長投資枠なら今の一般NISAと同様にどんな投信でも対象となる
- 成長投資枠は信託期間20年以上、毎月分配は除くなど、対象の投信に制限がある。日証協(以下のリンク)で発表している。
9.今のNISAを利用すると、新NISAの枠1,800万円から引かれる
- 今のNISAの枠と新NISAの枠はまったく別物。今のNISAを利用していない人は年内に利用すべき
10.旧NISAの非課税保有期間が終了したら、その保有資産を新NISAに移せる
-
移せません。一般NISA(5年間)、つみたてNISA(20年間)とも非課税保有期間の中で、売却して新NISAであらためて購入するか、または非課税保有期間の終了後に、課税口座にその時点の時価で移すことになる
11.今のNISA口座を持っていても新NISAの口座開設を新たにしなければならない
- 今のNISA口座に新たに新NISA枠が自動で付与されるので、新たな手続きは必要ない
このようにありがちな誤解ですが、知らないと思わぬ損になることもあります。
まずは制度について正しく理解しましょう。