中国が金を大量に購入しているようです。
買い手は中国人民銀行(中央銀行)と個人になります。
要因の一つは、中央銀行が外貨準備で保有している大量の米ドルを売却して、代わりに金を購入しているからです。
対立している米国の通貨米ドルの保有を減らそうという政策です。
もう一つの要因は、不動産不況や人民元安など経済の先行き不安から個人が資産防衛のため金買いに走っています。
米ドルに対する人民元の動きを見てみましょう。
直近、2023年1月から人民元は下落に転じてますね。
次は、中国株と金価格の動きを見てみましょう。
中国株は上海総合指数と香港ハンセン株価指数がありますが、規制がなく誰でも売買が可能な香港ハンセン株価指数の方がより実態を表していると言えます。
2023年1月頃からの香港ハンセン株価指数下落に併せて、逆に金価格が上昇してきているのがわかります。
こうして見てくると、2023年1月の人民元安、株安から、金価格が上昇に転じているのがわかります。
2023年世界の金購入量の約20%は、この中国の買いなので、これが金価格上昇に影響していると言えるでしょう。
中国は以前からリセッション(景気後退)に入っており、ドイツもリセッションに入ったようです。
今後、米国や他の欧州もリセッションに入る可能性が予想されています。
世界的な株価下落、自国通貨下落にもしっかり備えておくことが重要と思われます。
今回の件を見てもわかるように、株価下落や自国通貨下落に最も役に立つのが金です。
(株価下落や通貨下落の逆の動きをするからです)
100%株式で保有せず、ポートフォリオに金資産を組み込むことをお勧めします。
投資は守りも大事です。