今年に入り、メタ・プラットフォームズ(旧facebook)創業者のマーク・ザッカーバーグCEOやアマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス会長が、自社株を売却しました。
大規模に売却保有株は売らないとしてきたJPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOも、は2月22日に同社の経営陣に入ってから初めて、自社株82万株、金額にして1億5000万ドルを売却しました。
これは何を意味するのでしょうか。
下記のグラフを見てみるとわかるように、経営者が自社株を売却すると時は、自社の実力に対し、株価の評価が高くなった時、つまり割高になった時に決まっています。
経営者は当然ながら、世の中で一番その会社の情報や見通しを知っている人ですし、自社の現在価値をいうのもよくわかっているはずです。
優秀な経営者であればあるほどそうだと思います。
下記のグラフのように、ザッカーバーグ氏が前回自社株を売却した時は、その後、株価は低迷しました。
今回の売却も前回と同等の価格での売却となっているところをみると、現在の自社の価値をこの水準と考えており、それ以上に株価が上がった際は割高とみなしているのでしょう。
これらの動きは、世界でもトップの時価総額を持つ3つの大企業の動きですから、無視できないですし、米国株全体の割高のサインとみるべきでしょう。
今年は、米大統領選挙がある年で、トランプ旋風が巻き起こると考えると、11月の大統領選までは株高が保たれるかもしれませんが、その後はいろんな達成感で米国株は調整局面に入る可能性があります。
このようなシナリオの可能性も視野に入れ、今の株高に釣られて高値づかみしないように気をつけましょう。
誰も相場の上下をピッタリ当てることはできないので、最も良い方法は時間分散です。
株式は、毎月、淡々とドルコスト平均法で購入していきましょう。
相場急落に備えて、金や債券も合わせて一定量保有することもお勧めします。