日経平均株価33年ぶり高値更新

www.nikkei.com

日経平均株価が、33年ぶりの高値を付けたそうだ。

世界の株式市場で日本株のパフォーマンスは良好。

2022年末か〜23年11月17日の上昇率で見ると、日経平均株価指数:29%上昇、米S&P500種株価指数:18%上昇で、S&P500を上回っている。

 

これはあくまで指数の上昇のみをとっているので、同じ投資尺度ではない。

同じ尺度で見るために、日経平均をドル換算すると、下のグラフの通り、年末からは約14%の上昇にすぎない。

S&P500指数のパフォーマンス18%に負けている。

 

ではなぜこんなに上がったように見えるのか。

答えは分かるだろう。

下のグラフで灰色の線がドル円為替だが、円の尺度で見ると、この為替の上昇分が上乗せされている。

日本円ベースでは高値更新と見えているが、ドルベースでは、2023年6月が高値で、今現在高値を更新していない。

騒ぐところではないかもしれない。

(出所:世界の株価と日経平均先物 ドル建て日経平均 (日経平均 ドル換算) )

 

このグラフから読み取りたいことは、ドル建て日経平均で見ても、年初来14%ほど上昇しているというから、円安効果だけではなく、日本企業自身の業績もしっかりと評価されているということだろう。

 

何が言いたいかというと、33年ぶりの高値を更新したから天井じゃないかと思って慌てて日本株を売却する必要もないということだ。

 

米国、中国、ドイツ この経済大国は今厳しい状況になりつつある。

一方で、低金利と低インフレに支えられた日本経済及び日本企業はこの3国との比較感においては、今後も含めてましな方といえよう。

 

日本株のウエイトは時価総額でいうと世界の6%程度だと思うが、当面はもっとウエイトを高く保っても良いのではないかと思う。