日経平均株価7万円のシナリオ

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年明けから、NISAが始まった影響もあるのか、日経平均株価が34年ぶりの高値をつけて好調のスタートとなりました。

 

日経平均株価は長期的にどこまで上昇する可能性があるのでしょうか。

 

以下に面白いレポートを見つけたので、内容を確認していこうと思います。

 

実は恐ろしい「日経平均7万円シナリオ」 | 三井住友DSアセットマネジメント

 

【シナリオ1】9年後72,266円

株価というのは、基本的に企業業績に連動します。

企業業績は名目の数字(物価上昇を織り込んだ数字)になりますので、経済状況(デフレかインフレ)によって大きく変わります。

 

おおまかにいうと、デフレであれば企業業績は良くなりません、インフレであれば物価上昇分が業績に織り込まれるから、業績は良くなります。

 

シナリオ1では、デフレを脱却した日本が長期的にマイルドなインフレが続くという経済環境下を想定しています。

 

この状況の中、日本の名目GDPが今後も長期にわたり年率+2.25%の成長を続けると仮定すると、企業のEPS(1株あたり利益)は同約9.1%増加します。

 

この前提で、9年後の2033年には日経平均は72,266円(33,000×1.0919)になります。

 

【シナリオ2】6年後70,582円

ROEという企業の財務指標があります。

これは「Return On Equity」の略で、「自己資本利益率」ともいいます。


株主が出資したお金を元手に、企業がどれだけの利益を上げたのかを数値化したもので、「企業がどれぐらい効率良くお金を稼いでいるか」を示すものです。

 

このシナリオでは現在9%のROEですが、インフレ化の企業業績回復に、資本効率の改善が加わると、6年後にROEは11.8%まで高まると想定できます。

 

この場合、6年後の日経平均株価は70,682円になります。

シナリオ1に比べて7万円到達か3年早まります。

 

[シナリオ3]2年後72,188円

このシナリオは日本がトルコやアルゼンチンのように、短期的に急激なインフレ(年率25%)に陥った場合の最悪シナリオの話です。

 

このような急激なインフレになるのは円の価値が大暴落した場合しか想定できませんが、日本の国力や体力からしてそこまでのインフレはないと見ています。

 

[まとめ]
すべてのシナリオは日本の中長期的なインフレが前提になっています。

 

日本が中長期なインフレになる確率はかなり高いと思います。

 

その前提だと、株式はインフレに強い資産なので、株式を保有しておくのが正解ということです。

 

9年後かそれより早まるかはわかりませんが、日経平均70,000円台シナリオも十分あり得る話かと思います。

 

日本株式には引き続き注目ですね。