昨日、S&P500が史上最高値を更新したいう話をしました。
やはり、過熱感がありますね。
バイデン民主党は経済的な成果をアピールしなければならないので、米国の次期大統領選(11月)までは、この株価を維持したいと思っていますが、果たして持つでしょうか。
世界で最大の債権国かつ一番金利の低い国(唯一のマイナス金利国)の日本が、4月にもマイナス金利解除に動く可能性が高いです。
これが上手くソフトランディングするかどうかというのが、直近の世界のマーケットの焦点になってくるでしょう。
以下に5年の「S&P500」と「Gold」の動き(円ベース)をグラフにしています。
黄色が「S&P500」ですが、2020年2月-3月に急落しているのが見てとれます。
これはコロナショックが起こった際の動きになります。
直近高値から約30%(円ベース)の下落です。
結果的には、米国含め世界がコロナ緊急対策で巨額の財政支出をしたため、その後株価は回復していますが、もし、政府の対策がなければ株価は厳しい状況だったと思います。
(出所:google)
もう一本の青色の「Gold」の動きを見てみましょう。
同じコロナショックの際に、「Gold」は、約10%(円ベース)の下落に留まっています。
その後の価格の回復も株式より早いです。
こうして5年間の「S&P500」と「Gold」の価格の動きを見ると、この2つの資産の動きはお互い逆の動きをすることが多く、価格が連動していないのがわかります。
2つの資産は逆相関するということです。
ポートフォリオの資産が、株式だけだと、コロナショックのような相場の急落の時は、大きく含み損を抱えることになります。
長期保有していれば、回復するとは思いますが、なかなか耐え難いものになります。
そんな時、今回の「Gold」のような株式と逆相関するような資産を併せて保有することで、株式相場の下落の損失を抑えながら、リターンを向上させることが可能になります。
株式だけの投資では不安な方には、「Gold」を併せ持つことをお勧めします。
「S&P500」や「オルカン」だけで良いのか、守りの意味で再考してみて下さい。