日銀は昨日、2010年に導入した株価対策(日本株連動のETF購入)を終了する構えを見せました。
えっそんなことしてたのか?と驚く人も多いと思いますが、日銀は日本株の下落に備える対策として2010年から日本株に連動したETFを購入してきました。
株価というのは、売り手が多い中で、誰も買い手が現れないと大きく下落していく可能性があります。
要するに売り一色の場面です。
この時、いくらでも資金を作り出せる日銀が買い手に現れたとすると、いかがでしょうか。
投資家はこの日銀の行動に安心感を抱いて、株式を投げ売りしようという行動を改めるのではないでしょうか。
実際に日銀はこの政策を2010年から始め、ずっと日本株を支えてきましたが、昨日の日銀の行動(購入見送り)を見ると、この政策も終了が近いことがわかります。
ここで2点言いたいことがあります。
1点目は、この株価対策は早く止めた方が良いということです。
日銀の保有株は72兆円と東証プライム時価総額の7%相当となり、日本企業の最大の株主となっており、公正な株式市場が既に歪んでしまっています。
更に保有株が増えれば増えるほど、市場での売却が難しくなってしまうでしょう。
2点目は、日銀の投資行動は見習うべきということです。
日銀は株式市場の前場(午前中)で1%~2%下落した時に、午後一定量を購入するという投資行動を機械的にコツコツやっていました。
これを14年間続けた結果、30兆円を超える含み益を叩き出しています。
もちろん、購入した株式は途中売却せずに、長期保有のままです。
新NISAで投資を考えている人は、この日銀が示唆している投資行動を参考にしてほしいと思います。
- 株価が安くなった時に淡々と購入できるルールを作り、それを守ること。
- 投資タイミングを分けること(時間分散)。
- 長期間保有すること。
あの有名なドルコスト平均法もこれに当てはまります。
是非、これらの投資行動を参考にして投資に勝てる確率を上げていきましょう。
【参考:ドルコスト平均法】