はじめに
4〜6月の日本の経済(名目GDP)は、年率換算で7.4%成長しました。
2四半期ぶりにプラス成長になりました。
初めて年間600兆円を超えました。
なぜ良くなったのか?
給料が上がり始めたので、人々がお金を使う(消費する)ようになりました。
不正問題で停滞していた自動車の生産が再開したり、企業が設備投資を始めたりしました。
これからはどうなる?
専門家は、7〜9月もゆっくりと成長すると予想しています。
賃上の広がりや、定額減税の下支え効果で、消費が増えて成長が継続する可能性があります。
気をつけるべきこと
日本の2大貿易相手国のアメリカと中国の経済がさらに悪くなると、日本にも影響があるかもしれません。
アメリカは失業率が上がり不安定ですが、利下げで景気が持ち直してくるかが注目されます。
一方で、中国は不動産業の不振が拡大しているので、厳しい状況と思います。
もう一つは、日銀の利上げです。
緩やかな利上げであれば良いのですが、米国のような急激な利上げがあると、消費や設備投資が急減するので、リスクがあります。
まとめ
日本は中長期的な経済成長が望める以下の経済の好循環に入っていると思います。
賃上 → 個人消費拡大 → 企業業績アップ → 賃上・設備投資拡大・配当拡大 → 個人消費拡大
これは、デフレ経済ではなかった経済の動きで、経済成長軌道にのってきているのではないかと思います。
投資の観点
日本の名目GDP成長と日本の株式時価総額(上場企業の株価×発行済株式数の合計)は歴史的にみて連動しています。
つまり、名目GDP成長率が高いと株式時価総額の増加率も大きくなります。
これをこの2つの指標は相関していると言います。
一旦は大幅に下落した日本株ですが、日本の経済成長が続く限りは、日本株も再び上昇してくるので、投資をやめないで長期投資の観点で日本株投資を続けてほしいと思います。