2024年3月25日から公表が始まった「日経半導体株指数」という東京証券取引所に上場する主要な半導体関連銘柄から構成される時価総額ウエート方式の指数があります。
NEEDS業種分類で主力事業が半導体関連業種に属する銘柄の中から、基準日時点(10月末)の時価総額上位30銘柄を選定し、年1回11月末に銘柄入替を行います。
主力以外の事業が半導体関連業種に属する銘柄で、半導体関連事業の売上比率が10%以上あり、半導体関連製品等のマーケットシェアが高い銘柄も、時価総額の大きさを考慮したうえで選定対象に含めます。
詳しくは以下のリンクを確認ください。
この指数の動きを日経平均株価やTOPIXと比較すると以下のように、高いパフォーマンスを得ていることがわかります。
(出所:上場インデックスファンド日経半導体株販売用資料)
7月に入って、この「日経半導体株指数」に連動する投資信託やETFが相次いで設定されます。
三菱UFJアセットマネジメントは2日、株価指数「日経半導体株指数」に連動する値動きを目指す上場投資信託(ETF)「MAXIS 日経半導体株上場投信」を19日に上場させると発表しました。信託報酬は年0.154%。
三菱UFJアセットは12日に公募投資信託の「eMAXIS 日経半導体株インデックス」も設定する。信託報酬は年0.44%。
既に6月4日に上場した野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信」は、7月1日時点で純資産総額が80億円を超えるほど人気となっています。
このETFは上場当初信託報酬を年0.462%に設定していたが、11日から年0.165%に変更します。
7月12日には日興アセットマネジメントの「上場インデックスファンド日経半導体株」も上場する予定です。信託報酬は年0.165%。
このように、日本の半導体セクターに投資するインデックスファンドが相次いで設定される背景には、投資家の要望も大きいのかと思います。
これまでの半導体銘柄へのインデックス投資といえば、「SOX指数」という米国上場の主要な半導体関連30銘柄で構成されている株価指数が有名で、この指数に投資するファンドがほとんどでした。
日本の半導体銘柄に投資するインデックスファンドはほとんどなかったという状況でした。
それが、3月に「日経半導体株指数」が設定されたのを機に、日本の半導体銘柄に投資するインデックスファンドが相次いで登場しているという流れです。
当然ながらNISAでも投資でき、ハイパフォーマンスを狙いやすいので、今後人気が出ることは間違いないでしょう。
この指数に選定された30銘柄には大きな買い需要が集まるので、先回りして個別株で投資するのも良いのかと思います。
日本の半導体投資がなぜ良いのかというのは、以下のブログ記事に書いてありますので、是非、参考にして下さい。